日本ガイシ株式会社

2015年10月30日

NAS®電池電力貯蔵システム

連絡先

日本ガイシ株式会社 http://www.ngk.co.jp/
名古屋市瑞穂区須田町2番56号 052-872-7178

受賞のポイント

独自の高度なセラミック技術により、大容量の電力貯蔵を可能とするNAS電池を世界で初めて実用化し、電力需要の平準化、非常用電源、再生可能エネルギーの変動吸収など様々なニーズに対応したシステムを提供したことは、環境負荷の低減に大きく貢献するものと高く評価された。

概要

NAS電池は、2002年の事業化以降、多くの電力を使用する工場や商業施設などでの負荷平準化や非常用に利用できる大容量蓄電池として使われてきた。近年、とくに震災以降は、再生可能エネルギーの大量導入や、マイクログリッド、スマートグリッドの実用期を迎え、電力需要と発電とのマッチングを図る調整電源としての機能が求められるようになった。また、震災を契機にしたBCP(事業継続計画)への関心の高まりを受け、非常用電源や瞬低対策など、商用電源の信頼性を補完する用途も注目されている。
負荷平準化に関しては、改正省エネ法にて求められる、夏と冬の電力需要のピークを直接削減する機器として認められた。再生可能エネルギーでは、風力発電や太陽光発電の変動出力を安定化することができ、電力系統へのこれら変動電源の導入可能量を拡大できる。離島などマイクログリッドでは、これまで発電単価が高い内燃力発電に頼ってきたが、再生可能エネルギーにNAS電池を組み合わせることで、内燃力発電を減らすとともに、CO2排出量を削減して環境負荷を低減することができる。

34MW NAS電池設備

先駆性・独創性

NAS電池は、電力貯蔵用蓄電池(定置型大容量、高サイクル耐久性の電池)として実用化した世界最初の蓄電池である。NAS電池そのものの原理は1967年には公開され、世界各国で開発が進められたが、高温作動型電池に必要な耐久性や、ベータアルミナの安定製造など、多くの課題があり、実用化できたのは当社と東京電力(株)との共同開発だけである。
ピークカットや負荷平準化、非常用電源や瞬低対策、再生可能エネルギーの変動吸収、マイクログリッドでの調整機能など、さまざまなニーズに対応するシステムを提供してきた。
これまでの十数年の国内外の各種稼動実績により大容量定置型蓄電池の先導役を担ってきた。

環境負荷低減効果

  • 電力需要のピーク対策
    ピークカット・ピークシフトによる使用電力のCO2原単位の削減(夜間電力の多用、昼間電力削減
  • 風力・太陽光発電の導入量拡大促進
    不安定な自然エネルギーの変動抑制と余剰電力蓄電による再生可能エネルギー導入量増大
  • 発電設備の高効率運用
    電力需要カーブの平準化・既設発電機の一定・高効率運転による化石燃料の有効利用
  • マイクログリッドの発電設備ベストミックス
    分散電源との需給バランス調整による、多様な電源供給力の最大活用