トヨタ自動車株式会社

2016年6月28日

究極のエコカー燃料電池自動車MIRAIの開発

連絡先

トヨタ自動車株式会社 http://toyota.jp/
豊田市トヨタ町1番地 0565-28-2121(代表)

受賞のポイント

高度な技術力により、水素を燃料とした燃料電池自動車を量産化し優れた環境性能を持つ自動車を社会に提供したことは、水素利用による新たな社会構造への転換をもたらし低炭素社会の実現に大きく貢献するものと高く評価された。

概要

MIRAI

水素を燃料とする日本初の量産型燃料電池自動車(FCV)「MIRAI」は、車両に搭載した水素と空気中から取り込んだ酸素を燃料電池(FC)スタックに供給して化学反応させることで電気を発生させ、その電気でモーターを駆動し走行する電動車である。
FCVは燃料となる水素の充填時間が短く、航続距離が長いなど使用制約が少ないだけでなく、走行中にはCO2などの環境負荷物質を排出せず、排出するのは水だけというまさに「究極のエコカー」としてのポテンシャルを持つクルマである。
天然資源に乏しい日本にとって、様々な一次エネルギーから製造可能な水素を燃料に用いるFCVはエネルギー問題や環境問題を解決するモビリティとしてのイノベーションと、低炭素社会実現を可能にする水素社会へのイノベーションをもたらすと考えている。

先駆性・独創性

  • 自動車のエネルギーとして、将来の有力なエネルギーである水素を利用し、水素社会実現の先駆者となるクルマである。
  • FCスタックや高圧水素タンクなどの重量物を床下搭載し、車両の中央付近に配置することで、低重心化、前後重量配分の最適化がなされ、操縦安定性や乗り心地などの性能を高いレベルで実現するとともに、全域モーター走行による圧倒的な静粛性を実現した。
  • 災害などの非常時に、MIRAIで発電した電気を外部インバーターとの組み合わせにより住宅や家電へ最大9kWの給電が可能である。

動作原理

駆動用バッテリーなど

環境負荷低減効果

  • 走行中はCO2などの環境負荷物質を排出しないFCVの普及は地球温暖化や環境保全に大きく貢献できる。
  • 水素の製造方法において太陽光や風力発電などの再生可能エネルギーで発電した電気で水を電気分解し、水素を精製する方法では水素精製過程でCO2を全く排出せず、クリーンなエネルギー製造のサイクルが実現可能となるポテンシャルを持っている。