株式会社西浦化学

2016年6月28日

コンパクトライン実現に向けた自前小型成形機開発と二次加工同期化事業の取組み

連絡先

株式会社西浦化学 http://nisiura.co.jp/
蒲郡市浜町13番地3 0533-67-7171

受賞のポイント

プラスチック射出成形工程において、成形に必要な機能や能力を最適化した小型成形機の開発に成功するとともに、組付け工程の一体化と合わせて省スペース化と省エネルギー化を実現したことは、環境負荷の低減に大きく貢献するものと評価された。

概要

成形製作1号機
成形製作1号機 型締力3t
●設備費▲50% ●スペース▲40% ●電力費▲10%

プラスチック成形加工における環境負荷低減とコストダウンを自社による成形機の開発により実現した。

現状調査

射出成形品の必要型締力と必要射出容量を調査したところ、既存の40t成形機/型締力40t・射出容量28gに対し、型締力20t以下で成形可能である製品が76%であり、必要射出容量は10g以下が88%を占める結果となった。これらのことから、40t成形機における能力を使用しなくとも成形可能な製品が多く、無駄に設備償却費をかけていることが判明した。

問題の抽出

既存の成形機メーカーの成形機仕様は、精密成形機がメインとなり、必要以上の機能が装備されているため高価であり、機能も使いこなせていない。既存の成形機メーカーは、小型成形機のニーズに対応できていない。

自前の成形機開発

自社製品の製造に必要十分なサイズ・機能を持ち(製品・金型に見合った必要最低限の能力を持ち)、エネルギー効率にも優れた自主・自前成形機を開発した。

先駆性・独創性

成形サイクルタイムと組付けサイクル不一致ラインの同期化
成形サイクルタイムと
組付けサイクル不一致ラインの同期化

  1. 自社開発成形機は自社の製品・金型に見合った簡素化された小型機であり、従来のメーカー市販成形機と比べ場所を必要としないことが大きな特徴で、設備償却費、電力費等を抑えることができる。
  2. 小型コンパクトである自社開発成形機の「場所を必要としない省スペース化」という特徴を活かすことで、2次加工である組付けとの同期化(注)を可能にし、生産性向上、コスト低減を実現した。
(注)同期化…1次加工(成形)から2次加工(組付け)を一連の工程で可能にすること。省力化、省エネルギー化の実現に加え、成形品の取り置き、在庫を軽減させることが可能になる。

環境負荷低減効果

 従来の成形機(360t成形機)自社開発成形機(12t成形機)効果
型締力 90t/個(360t・4個取り) 10t/個(12t・1個取り) 1/9
スペース 23.6m2 3.1m2 約1/8
設備費 30%(従来の成形機との比較) ▲70%
サイクルタイム 55秒/サイクル 45秒/サイクル ▲18.2%
電力費 30KW 8KW ▲73.3%
中間在庫 2日分 0.5日分 1/4