株式会社山田組

2016年6月28日

都市内農地・農業公園を活用した持続可能な環境・農業・防災体験学習の実践

連絡先

株式会社山田組 http://www.yamadagumi.jp/
名古屋市中川区戸田5丁目1213番地 052-301-6121

受賞のポイント

都市農業を行う建設会社として、農業体験と防災・環境教育を組み合わせた社会貢献活動に取り組むとともに、農業収益を原資とする継続的活動のモデルを示したことは、先駆的な環境活動として今後の波及効果が期待されるものと評価された。

概要

「東谷山・天空のアグリパーク」のブルーベリー
「東谷山・天空のアグリパーク」のブルーベリー

愛知県内で唯一都市内農業を行う建設会社として当社は、名古屋市内で初めて利用権設定(農地の賃借契約)された守山区にある7,557m2の農地を「東谷山・天空のアグリパーク」と名付け、地産地消が実現できる農園を運営している。
さらに2014年4月からは、名古屋市の農業公園のひとつである「農業文化園・戸田川緑地」(港区)の管理運営に携わり、従来までの農業公園としての役割に加え、新たに環境、防災、農業に関する活動・取り組みを行っている。当社ではこれら2つを舞台として都市農業振興と農地保全に貢献しながら、農業での収益を当社が長年取り組んできた環境・防災学習の運営コストに充当する「中小企業のCSR活動の持続性構築」の取り組みを実践している。

先駆性・独創性

山田組のアグリ(農業)事業と社会貢献活動

  • 「東谷山・天空のアグリパーク」と「農業文化園・戸田川緑地」において、様々な組織・団体と連携し「農業」「防災」「環境」を有機的に組み合わせたCSR活動を行っている。
  • 小規模な企業がCSR活動を継続して行っていくために、農園での収益を「継続的な企業の社会貢献活動」に充当している。農業や自然を身近に感じられるこの「環境資源」を活用して、多彩な社会貢献活動に取り組み、しかもその活動コスト(人件費・運営費・広報費など)を農業により産み出すことで活動の持続性を担保するものである。
  • さらに、この経験から蓄積したノウハウによって、裸地や耕作放棄地を農業や緑化のために短時間・低コストで、最適な土壌改良を行う〝建設業と農業を融合した事業″に着手した。

啓発効果

当社は「防災貢献」活動に従来より力を入れて取り組んでおり、「地域防災大会」を11年連続で開催し、毎年約300~400人が参加している。一方、農業は生産の場であり、同時に多様な生物の生息環境でもある。とりわけ都市内農業は消費地に近く、都会に暮らす人々に農や食、そして自然環境の重要性を身近に体感してもらうことができる。これらの取り組みによって市民との信頼の輪を広げ、良き協働のネットワークが構築されつつある。
こうした活動は、当社が所属している(一社)名古屋建設業協会や(一社)愛知県建設業協会の社会貢献活動とも連携し、商工会議所などからの視察、見学もあり、業界の多くの方が知るところともなっている。
都市内農業を確立し、環境的価値に富むこれらのフィールドを活用した多彩な農業・環境・防災学習を持続的に展開することが、この地域の県民・市民の広い意味での「環境マインド」を向上させることを私たちは強く願っている。