ニチハ株式会社

2018年7月25日

国産材を利用した外壁材による低炭素化活動とそのリサイクルシステムについて

連絡先

ニチハ株式会社 東京支店 http://www.nichiha.co.jp/
東京都中央区日本橋本町一丁目6番5号
03-5205-3911

受賞のポイント

国産材を原料とした窯業系外壁材を他社に先駆けて製造販売し、温室効果ガスの削減に取り組むとともに、製造及び建築施工過程で発生する端材について、独自のリサイクルシステムを構築したことは、環境負荷の低減と資源循環型社会の形成に大きく貢献するものと高く評価された。

概要

住宅業界・建築業界では、低炭素化に加え建築現場で発生する産業廃棄物の適正処理に関しても、大きな環境課題として認識されている。
ニチハ株式会社は、主力製品である窯業系サイディング材の主原料に国産材を利用し、①設計・開発、②製造・出荷、③建築施工、それぞれの段階で環境負荷を低減するとともに、④一般ユーザーへの啓蒙活動を展開してきた。
国産材利用製品の製造・販売と、廃棄物である端材の循環システムを構築した取組は、持続可能な社会に資する事業モデルである。

国産材利用の外壁材による低酸素活動

先駆性・独創性

  1. 設計・開発段階
    耐火性・耐凍害性は勿論、耐久性・耐候性に優れたサイディングを開発した。国産材の利用は、住宅外壁の強度向上、森林保全による災害対策、CO2固定・吸収による低炭素化促進など、街と森林のレジリエンス性(強靭性)向上への貢献を可能とした。
  2. 製造・出荷段階
    製品用原料としてリサイクル材の活用を進めるとともに、プレカット方式の導入により建築施工時の端材の発生を大幅に低減した。
  3. 建築施工段階
    施工現場で発生する端材を独自の物流ネットワークで効率的に回収し、自社での再利用のみならず、全国の提携セメント工場でCO2が発生しないセメント原料として使用するリサイクルシステムを構築した。
  4. 一般ユーザーへの啓蒙活動
    サイディング材の一般ユーザーに対して、木材によるCO2固定量証明書の発行や国産材使用によるJクレジットを発行している。

ニチハリサイクルシステム

環境負荷低減効果

当社のサイディング材を標準的な一般住宅に使用した場合、製品原料となった国産材の吸収・固定能力により、一軒あたり1.5t分のCO2削減効果が生じる(間伐された森林における吸収源拡大量0.5t、木材自体が内部に固定した量1.0t)。
当社は建物の施主を対象に「Jクレジット」を提供することで、2020年までの家一軒が生活時に排出するCO2(約12t)を実際に削減(相殺)する権利も同時に与えている。