名古屋都市エネルギー株式会社

2019年8月7日

「下水再生水の活用」と「電力・都市ガスのベストミックス」で最高クラスのCOP(システム効率)を実現

連絡先

名古屋都市エネルギー株式会社 http://www.nc-energy.co.jp/index.html
名古屋市中区丸の内三丁目20番17号
052-737-2100

受賞のポイント

高度処理された下水再生水の熱を全国で初めて地域冷暖房に活用するとともに、電力と都市ガスを最適バランスで組み合わせ、国内最高クラスの高効率なエネルギーシステムを実現したことは、環境負荷の低減と低炭素社会の形成に大きく貢献するものと高く評価された。

概要

  • 名古屋都市エネルギー株式会社のSL24DHCエネルギーセンターは、名古屋駅南約1km、ささしまライブ24にある「愛知大学名古屋校舎」「中京テレビ放送本社屋」「グローバルゲート」に熱供給を行っている。
  • 主な特長は、「未利用エネルギーの活用」「電力・都市ガスの熱源機器のベストミックス」であり、高効率化を図るため、以下のシステムを取り入れた。
    • 「高度処理下水再生水」の熱利用(未利用エネルギー)
    • 「太陽熱」の利用(再生可能エネルギー)
    • 高効率熱源機器の組合せ
    これらにより、大幅な省CO2とともに、国内同規模の地域冷暖房の中で最高クラスのCOP(システム効率)を実現した。
  • 熱供給先である建物関係者と協議会を設立し、地区全体・個別建物のエネルギー使用状況について解析・相互啓発を継続的に実施している。

先駆性・独創性

  • 高度処理された下水再生水の熱利用(未利用エネルギーの活用)

    下水再生水を熱源として省CO2・省資源を図っており、高度処理下水再生水を地域冷暖房で活用するのは全国でも初のケースである。なお、この下水再生水は熱利用以外に、「中川運河堀止部水循環の促進」「都市公園の修景」にも利用されている。

  • 給湯用補助熱源として太陽熱の利用(再生可能エネルギーの活用)
  • 高効率ガスコージェネレーションシステムと大規模水蓄熱システムの組合せによるシステムの高効率化
  • 防災対応力の向上
  • ガスコージェネレーションを保安用発電機として活用し、さらに蓄熱水等を雑用水利用することで、地区の防災対応力の向上に貢献している。

環境負荷低減効果

省CO2・省資源

下水再生水・太陽熱の利用により高効率運転・省エネルギー化が可能となり、冬期には約555t-CO2、年間では約613t-CO2の省CO2を実現できた(杉林のCO2吸収:ナゴヤドーム14個分相当の面積)。また、下水再生水利用で水約15千t/年の省資源となった。

国内最高クラスのCOP(システム効率)

当社エネルギーセンターと同規模で冷水・温水・蒸気を供給している類似の地域冷暖房との比較で、当社エネルギーセンターのCOPは高位に位置している。
これは、名古屋市上下水道局との連携による高度処理下水再生水の熱利用、太陽熱の利用、電力・都市ガスのベストミックス(高効率熱源機器構成)等によるものである。