太平産業株式会社

2020年8月3日

IoT技術を活用した効率的な工程振分け及び適正評価による安全・確実な建設汚泥の中間処理の実現

連絡先

太平産業株式会社 https://www.taihei-sangyo.com/
名古屋市中区栄1丁目29番19号 ヤスイビル6F
052-223-2300

受賞のポイント

IoT技術を用いて建設汚泥の運搬から処理までの工程を見える化するとともに、汚泥の性状に応じた最適な処理工程の振り分けを行うシステムを構築したことは、環境負荷の低減と資源循環型社会の形成に大きく貢献するものと評価された。

概要

  • 太平産業株式会社は、建設汚泥の中間処理にIoTシステムを導入することで、運行状況、分析評価、処理区分、品質管理を見える化し、処理効率を向上させた。
  • 建設汚泥の回収時に収集地点ごとに異なる有害物質の量や種類を測定し、その結果をIoTシステムにより管制室と連携することで、効率的な工程振分け、処理時の薬剤投入量の最適化を行い、建設汚泥の処理量の拡大と安全・確実な中間処理を実現した。

※IoT…Internet of Things(モノのインターネット)
従来インターネットに接続されていなかった様々なモノ(センサー機器、駆動装置、建物、車、電子機器など)がネットワークを通じてサーバーやクラウドサービスに接続され、相互に情報交換する仕組み。

IoT技術を活用した建設汚泥をリサイクル土に還元する中間処理システム

先駆性・独創性

運行管理システムの導入に併せて、 IoT技術を活用して建設汚泥の迅速な分析と独自の判定・評価システム、選別区分に応じた最適処理のシステムを構築することで、ユーザーの処理費用低減化を図るサービスを展開する。

当システムの特徴
運行管理システム
  • 専用ナビのGPSセンサーで現在位置、処理センター到着予想時間等を把握
  • 蛍光X線分析結果を基に、IoTシステムで導き出された最適な工程をナビ画面にて指示
サンプリングシステム
  • 知能ロボットを活用した分析用建設汚泥の採取 【業界初のシステム】
  • 移動型分析室(大型コンテナ40フィート)
工程振分け基準値
  • 分析ソフトウェアを用いて、蛍光X線分析装置で建設汚泥の有害物質含有量を測定
  • 主にヒ素、鉛の含有量をIoTに接続されたクラウド処理により計算し、建設汚泥の汚染レベルに応じて工程振分けを行う
前処理工程
  • 前処理装置と小型フィルタープレス機を組み合わせ、脱水ケーキを製造
  • 前処理装置、小型フィルタープレス機は可搬型であり、現地処理にも対応可能

環境負荷低減効果

  • 建設汚泥の処理量を低コストで効率的、かつ安全な手法で2.5倍に向上。(平均2,000t/日→平均5,000t/日)
  • 受入段階による工程振分け処理の結果、最終処分場への搬入量削減。(推定値3→1%)
  • 運行管理システムにより、現場到着時間~現場出発時間~中間処理施設到着予想時間など、リアルタイムにトラックの運搬状況が把握でき、効率の良い配車指示、受け入れ準備体制を整えることができるため、無駄なトラックの待ち時間を減らし、CO₂削減、燃料代の削減に貢献。
  • 処理施設内の設備をIoT化し、見える化するとともに、中間処理における品質を適正範囲に収まるように、薬品投入量を自動制御する仕組みを構築。(薬品投入量35%削減可能)