タイム技研株式会社/大口町

2020年8月3日

「21世紀創造の森」の活動から生まれた住民・企業・行政の連携による保育園づくりと木育の推進

連絡先

タイム技研株式会社 https://www.time-eng.co.jp/
丹羽郡大口町外坪5丁目98番地
0587-95-6661

大口町 政策推進課 https://www.town.oguchi.lg.jp/
丹羽郡大口町下小口7丁目155番地
0587-95-1617

受賞のポイント

地域住民と連携して間伐材を切り出すなど、産官民が一体となった保育園舎づくりを実施するとともに、園児が森や木に触れ合う活動に継続して取り組んだことは、地域の環境保全に対する意識の向上と地域活性化に大きく貢献するものと評価された。

概要

「21世紀創造の森」の山林整備活動と「木こりプロジェクト」の結成

  • 丹羽郡大口町に本社を置くタイム技研株式会社は、ガス制御、水制御、電子制御に用いられる機能部品の開発・製造を一貫して行う、国内唯一のメーカーである。
  • 2003年、同社の創立25周年記念事業の一環として、岐阜県関市の山林約20ha(7万坪)を購入し、「21世紀創造の森」と命名し、間伐など山林整備活動を16年間実施してきた。
  • 大口町は、2014年に築37年経過した大口町立北保育園の全面改築計画(2015~2017)を策定するとともに、「公共物における木材の利用の促進に関する方針」を施行した。
  • タイム技研株式会社が自社で所有する森の間伐材提供を大口町に申し出たことに端を発して、2014年6月に大口町役場の部署も役職も異なる職員5名で「木こりプロジェクト」を結成し、『北保育園の改築事業に、住民・企業・行政が一つになってみんなの「想い」がつまった保育園づくりを目指そう!』という理念を実現するべく活動を開始した。

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先駆性・独創性

手作業で232本の丸太を3年間で搬出

  • 「木こりプロジェクト」は、積極的に町ホームページや広報誌等で情報発信を行い、「21世紀創造の森」の見学会や間伐作業体験会を開催し、次第に住民、NPO、町職員、保育士、社員など多くの人から賛同・協力を得られるようになり、2014年12月から丸太搬出を開始、2017年4月までに、手作業にて杉・檜232本を搬出した。
  • 搬出された丸太は集成材等に加工し、玄関・遊戯室・渡り廊下などで使用され、2017年8月にみんなの想いがつまった大口町立北保育園が完成した。

木とふれあい、木に学び、木と生きる=木育の推進

  • 大口町は「木育」を進めるため、タイム技研株式会社と協働で、2015年から町内3保育園の年長児(約120名)の「21世紀創造の森」への遠足を実施している。山の散策や間伐作業の見学、木の実を利用した置物づくりなど、直接自然と触れ合い自然を感じることで、子ども達が自然だけでなくモノや人も大切にする心を育む、体験の場となっている。

大口町立北保育園(2017年8月完成)

啓発効果

  • 2019年7月、大口町立西保育園の園舎拡張工事に際しても、「21世紀創造の森」の杉・檜42本が建物の一部として使用された。
  • 毎年2回、近隣の犬山市、扶桑町等のNPO団体から「21世紀創造の森」での子どもの自然体験学習や遠足の申込があり、受入を行っている。
  • ふれあいまつりなど大口町内で開催される多くのイベントに、プロジェクト職員や保育士が、間伐した木の端材を再利用したお絵描きや、キーホルダー作りなどが体験できるブースを出展するとともに、大口町立北保育園の建設事業や「21世紀創造の森」での活動内容を紹介し、地域の住民たちに環境保全の大切さを伝えている。

伐採作業、丸太搬出作業、園児の遠足風景(丸太引き出し作業の体験)