2022秋ドラマ

漫画「親愛なる僕へ殺意をこめて」真犯人のLLは誰?コミック最終巻までのネタバレと感想!

2022年9月19日

漫画「親愛なる僕へ殺意をこめて」真犯人のLLは誰?コミック最終巻までのネタバレと感想!

2022年10月にドラマもスタートする「親愛なる僕へ殺意をこめて」。

原作はヤングマガジンで連載していた同名漫画で、単行本11巻で完結しています。

今回はドラマのスタート前に原作を読んでみようと思い、何気なく漫画を手に取ったのですが・・・

ここまで漫画にのめり込んだのは久しぶりで、衝撃的な展開の連続に悶絶しながらあっという間に読み終えてしまいました。

ここでは、漫画の「親愛なる僕へ殺意をこめて」の真犯人は誰かについてを暴露します。

親愛なる僕へ殺意をこめて ネタバレが嫌な方はこれより先は読まないようにご注意下さい。

「親愛なる僕へ殺意をこめて」ドラマの全話あらすじはこちら
親愛なる僕へ殺意をこめて ドラマ最終話までのネタバレとあらすじ!ドラマの結末は原作通りなの?

漫画「親愛なる僕へ殺意をこめて」の真犯人ネタバレ

時間が無い人のためにまずは超ザックリで真犯人をネタバレします。

時系列もある程度、整理しちゃってるのでサッと事実が分かるだけのネタバレです。

物語を楽しみながらネタバレを知りたい方はここは飛ばして下さい。

⇒ザックリネタバレは飛ばす人はこちら

LL事件の犯人=真犯人

「親愛なる僕へ殺意をこめて」の物語の根幹は、15年前に起こった連続殺人事件、通称LL事件にあります。

このLL事件の犯人とされているのが主人公「八野衣エイジ」の父親「八野衣真」であり、指名手配中に焼身自殺により死亡。

被疑者死亡で事件は幕を閉じた訳ですが、「殺人鬼LL 」の起こした残酷な連続殺人事件、通称「LL事件」として語り継がれることになります。

主人公は小さなころから、この事件の犯人は父親ではなく別にいると考えており、真犯人を探し出して復讐をすると誓いました。

そして、復讐のエイジ(八野衣エイジ)と良い子のエイジ(浦島エイジ)の二重人格者になって生きていくことになります。

ロズ
ロズ

つまり、「親愛なる僕へ殺意をこめて」の真犯人とは15年前に起こった連続殺人事件であるLL事件の犯人のことなんですね。

ずばり、真犯人は誰??

ねこまた
ねこまた
ロズ
ロズ

原作の真犯人は主人公エイジの養父、浦島亀一です!!ドラマではエンケンが演じてますね。

エイジの父である八野衣真は当時、風俗店を運営しており、浦島亀一と協力して家庭で虐待を受けている少女を逃がす手助けをしていました。

真は少女の夜逃げを手助けし、浦島亀一はその少女たちの逃亡先でのお世話役だったのです。

亀一は逃亡先で少女たちの面倒を見るどころか、拷問をした上で少女達をむごたらしく殺していた!!

真は少女たちが失踪する直前に必ず防犯カメラに映っていたことで、犯人として警察に疑われており、最終的には警察官の猿渡に殺されてしまいます。

ロズ
ロズ

猿渡が真を殺すように仕向けたのも亀一による狡猾な罠によるもので、全ては彼の手のひらでの出来事でした。

LL事件の模倣犯は雪村京香

そして、この15年後から物語は始まります。

浦島エイジは平凡な大学生ですが、たまに記憶がなくなっていることに違和感を覚えます。

記憶がない間に雪村京香という可愛い彼女まで出来る始末です。

自分が二重人格であることに気付いた浦島エイジ。

そんな中、LL事件の模倣犯が現れ畑中葉子が殺害されたことで物語は再び動きます。犯人は浦島エイジの彼女である雪村京香。

彼女は母に虐待されて押入れで生活をしていました。

LLが自分の姉である白菱凛を15年前に殺したことで自分の家庭が崩壊。この崩壊により母は自殺し、京香は虐待から解放されます。

虐待から救われてLLの崇拝者となった京香は、父親が殺人鬼LLであることをエイジに受け入れてほしいと思っていたのです。

ロズ
ロズ

畑中葉子を殺したのも、八野衣エイジでも浦島エイジでもない本当のエイジに会うためでした。

京香の殺人未遂犯は義姉の乙(おと)

そして、京香が浦島エイジの人格を壊そうとしてるその時。いきなり、エイジの義姉、乙に滅多刺しにされる京香。

乙は小さい頃にエイジに脅されて引きこもりに。

ロズ
ロズ

これに大きな恨みを持っており、エイジの大切なものを壊すために彼女の京香を殺そうとした訳です。

乙はエイジに罪を着せるために工作をし、まんまとエイジは殺人未遂容疑で逮捕。(ドラマでは逮捕されずにエイジは逃走してます。)

ちなみにエイジは乙が犯人とは知らず、刺したのはLL事件の真犯人だと思っています。

エイジ逮捕から即脱走

エイジは京香の殺人未遂犯が真犯人LLなのかを確認するために留置所から脱走します。

京香の入院している病院に行くも、彼女にナースコールで撃退されるエイジ。

しかし、エイジの目的は京香の入院している部屋に隠しカメラを設置することでした。

計画通り!!とドヤ顔のエイジ。

真を殺した真犯人が判明

そんな中、女性警官の桃井による導きにより、真明寺(エイジの同級生でパートナー的な役割)と共に八野衣真を殺した犯人に迫ります。

エイジたちは犯人が猿渡敬三だったことを突き止めるも、実は猿渡と桃井による罠であり、桃井の銃弾により倒れるエイジ。

エイジが倒れ、桃井に追い込まれる真明寺は、八野衣真の死の真相が桃井のスキャンダルを防ぎたい猿渡の独断であったことを知る。

そこにエイジ現る。実は桃井の裏切りも読んでいたエイジは防弾チョッキで無傷だったのです。

そして、エイジたちとの死闘の末に桃井と猿渡は死亡してしまいます。

真を殺した真犯人は分かったものの、LL事件の真犯人では無いと分かったエイジは再びLLを追うことに。

京香が再び乙に襲われる

手がかりもほとんど無くなった中、京香が再び犯人の乙に襲われます。

病院に隠しカメラを仕掛けていたエイジは犯人が義姉の乙であることを知ってしまいます。

京香を襲った犯人がLLではないと知り、LL事件の真犯人なんていないのだと絶望するエイジ。

しかし、京香の示したヒントでついに真犯人にたどり着きます。

真犯人の浦島亀一と対峙

京香が残してくれたヒントは1枚のメモでした。

そのメモを頼りに調査を続けることで、エイジは浦島亀一が犯人と断定。

浦島家に乗り込み、亀一と対峙します。

アリバイも崩された亀一は殺人の動機を語ります。

彼はたくさん人を殺しており、人を殺すことに飽きてしまったのです。

強い虚無を感じた亀一はこの虚無を世界中にばら撒きたいと考えました。

そこで、考えたのが人に罪をなすりつけるという嘘物語。つまり、LL事件だったのです。

真が犯人役に選ばれた理由

LL事件の主役となる犯人候補は何人かいたようなのですが真が選ばれた理由が判明します。

真の背中に「JUST A SIN」腕に「KILL」というタトゥーが彫られていたのです。

「JUST A SIN/KILL」を並び替えると
「SATUJINKI LL」つまり、 殺人鬼 LLになります。

LLという言葉が誕生した瞬間であり、あまりの理不尽な理由で父親が犯人にされたことに怒るエイジ。

そんな中、大笑いする亀一。

彼は真の息子であり自分の息子でもあるエイジに殺されることを望んでいたのです。

それがLL冤罪事件のネタばらしの最高のフィナーレになる、と。

エイジは葛藤します。そして、銃声が街に鳴り響きます。

亀一は死刑になる

エイジは最終的には亀一を殺すことはせず、法の裁きを受けさせる決断をしました。

亀一は15年前のLL事件の真犯人として死刑が決定。

雪村京香の真実

最後に雪村京香と浦島エイジの伏線が回収されます。

雪村京香は浦島エイジという人格を壊し、彼を殺してしまいました。

彼女の願いは八野衣エイジと浦島エイジを1つにして、本当のエイジに出会うこと、だったはずなのですが。

京香は自分が殺人鬼であることを告白しても、自分のことを思ってくれた浦島エイジに、生きてほしいと無意識化で感じていたのです。

八野衣エイジがLLの正体を知ることで復讐心が無くなり、浦島エイジが戻ってくるのではと考えた京香。

エイジに真犯人LLのヒントを与えていた理由は浦島エイジにもう一度会いたかったから、だったのです。

しかし、浦島エイジは帰ってきませんでした。死んだ人間は生き返らないからです。

殺したのはお前だ!とエイジに言われ、雪村京香は号泣します。彼女の本当の姿を見ることが出来る貴重なシーンです。

エイジ出所後

エイジは2年後、出所します。

真明寺にクラッカーで出所を祝われるエイジ。

驚いたエイジは無意識に耳を触ります。

この癖は真明寺だけが知っている浦島エイジのものでした。

そうか。エイジはちゃんと生きているんだな お前の中で

真明寺がそう言って微笑み、最後は浦島エイジでも八野衣エイジでもない本当のエイジの顔ドアップで物語は終了。

以上がザックリしたネタバレになります。

真犯人に関する伏線はほとんど無いので、私は亀一を全く疑っていなかったですね。

そもそも、1巻ごとに怒涛の展開なので、真犯人って誰なんだろう?と推理する間もなく読破してしまった感はあります。

でも、真犯人が分かった瞬間の衝撃は凄かったです。

ロズ
ロズ

リアルタイムで読んでいた読者は真犯人探しで盛り上がったんだろーなぁ。うらやましい。

ザックリネタバレで真犯人も分かったところで、しんぼくのあらすじをもう少し細かくネタバレしてくよー。

ねこまた
ねこまた

親愛なる僕へ殺意をこめてのネタバレ、あらすじ

物語の冒頭は浦島エイジでスタート

「親愛なる僕へ殺意をこめて」の1巻から5巻の頭までは浦島エイジが主人公です。

人畜無害なエイジは大学生活を謳歌しており、念願の彼女も出来ちゃいました。

ロズ
ロズ

彼女の雪村京花ちゃん。かわいいよねー、途中までは。

そんな幸せ絶頂のエイジなのですが、時々、自分の記憶が無いことに違和感を覚えます。

ロズ
ロズ

何か記憶が無い間に色々やっちゃってるエイジw彼女も記憶が無い間に出来ていたのだ!

記憶が無いことで2重人格を疑うエイジ。自分のもう1人の人格をB1(ビーイチ)と呼ぶことに。

ロズ
ロズ

B1の名付け親はもう1人のヒロインと言われている真明寺麗だけど、彼女はあんまり本編に関係ないからカットしますわ。

本編に関係あるだろー。扱いひでえ。

ねこまた
ねこまた

そんな中、15年前のLL事件に酷似した殺人事件が発生。

被害者の「畑中葉子」が直前にエイジと一緒にいた映像が残っていたことから、エイジが犯人ではないかと警察に疑われます。

ロズ
ロズ

エイジはLL事件の犯人である八野衣真の息子な訳だし、そりゃ警察は疑うよね。

エイジはB1(つまり、別人格の自分)が犯人かもしれないと疑心暗鬼になりながらも、B1とは一体何者なのか?本当に自分が犯人なのかを突き止めるために自分も動き出すのです。

ロズ
ロズ

B1がどんな人物なのか、めっちゃ気になる展開になってるんですよ。いつ出てくるのかなーのワクテカ感。

犯人は実は雪村京花

めちゃくちゃ端折りましたが、最終的に畑中葉子を殺した犯人はエイジの彼女である雪村京花です。

ねこまた
ねこまた

いや、3巻分くらい端折ってない?ギャングの「SKALL」の話は??

SKALLはモブなんでカットしますね。

ロズ
ロズ

実際に雪村京香はいい娘すぎて、逆にちょっと怪しい感じはありましたが、私は信じていたのに。

ロズ
ロズ

しんぼくのオアシスだと思ってた雪村京花ちゃんが犯人だなんてショック!ここが物語の1つ目のハイライトだったね。

LL事件の被害者である白菱凛(しらびしりん)の父親である白菱正人も、京香に脅されて共犯となります。

ロズ
ロズ

実は白菱と京香は実の父娘。そこもビックリ展開なんですが、白菱もモブキャラなんでカットしますね。

モブ多いなぁ。

ねこまた
ねこまた

雪村京香はLLに心酔していた

京香は幼い頃に母親から虐待を受けていたけれど、ある時を機に虐待が無くなり、人生が好転。

京香の姉が15年前のLL殺人事件の被害者の1人、「白菱凛(しらびしりん)」であり、その余波で京香の母親は自殺して家庭は崩壊してしまったから、です。

虐待から開放されたことにより、京香は自分を最悪な環境から救ってくれたLLに心酔するように。

ロズ
ロズ

まー、京香にとってLLはヒーローみたいなもんだしなぁ。

白菱正人が京香に従っていたのも、この時の罪悪感や後ろめたさから。最終的に白菱正人は首を吊って自殺しました。

LLの息子であるエイジに執着

京香はLLの息子であるエイジに執着しており、エイジと深い関係にあった畑中葉子をターゲットにします。

そして、父親の白菱正人を従わせて、共犯の形で畑中葉子を拷問。最終的には京香が畑中葉子を殺害してしまうのです。

ねこまた
ねこまた

いくら邪魔だったとはいえ殺しちゃうとはな。京香もだいぶ壊れとるなぁ。

エイジも邪魔だった

京香は実は殺人鬼LLの息子であるエイジに執着しており、浦島エイジも邪魔だと感じていました。

そして、自分が畑中葉子殺害の犯人であることを浦島エイジにカミングアウト。

警察に行こうと言う浦島エイジに「今からエイジ君を殺すね。」と囁く。

その後、場面が変わり、少しの空白期間があります。

その間になぜか京香は滅多刺しになっており、ナイフを持ったエイジが悠然と立っていました。

その顔は浦島エイジとは思えない精悍なもので・・・

ロズ
ロズ

きゃーーー。これがB1なのね。格好ィィぃ。

となった男女が多いこと間違いなしです。

そして、京香への犯行はB1がやったの?誰がやったのぉぉ?というところで第一部は完。

ロズ
ロズ

第一部とか特にないけれど、私の中ではここまでが第一部です。間違いない!

親愛なる僕へ殺意こめてのネタバレ八野衣エイジ編

第2部(自称)からはついに八野衣エイジが本格的に動き出します。

ここからは現在と過去の話が入り乱れて、訳分からん状態になります。

畑中葉子とB1である八野衣エイジの関係、八野衣真の死の真相、京香を刺した犯人など。

全ての謎の真相が明かされていきます。

ロズ
ロズ

ちなみに浦島エイジ君の人格は天に召されました。もう出てきません。(過去シーン除く。)

おいー。ネタバレ早すぎぃ

ねこまた
ねこまた

八野衣エイジの過去編

エイジは殺人容疑(京香殺人未遂、畑中葉子殺人の共謀)で収監されている訳ですが、そこに第2のヒロイン真明寺麗ちゃんが面会に訪れます。

浦島エイジかと思われたエイジは、実は浦島エイジのフリをした八野衣エイジ(B1)でした。

真明寺は即それを看破します。

「どこでわかった?」と言って相手を睨む八野衣エイジのダークヒーロー感がすごい。

ロズ
ロズ

真明寺麗ちゃんも15年前のLL事件の関係者です。

ここからは暫くエイジと真明寺が話す形で回想シーンが続きます。

真明寺麗は女児行方不明事件の被害者

真明寺麗は当時、白菱凛と良く遊んでおり、その二人が失踪したということで地元紙で話題に。

麗ちゃんは色々なところに忍び込むのが好きで、お気に入りの廃墟に忍び込んでいました。

すると、廃墟の一室では白菱凛と思われる人物が拷問されてイスに括られているのを発見。

誰かが近づいてくる音がして、犯人かもしれないと思った真明寺麗ちゃんは全力疾走でその場から逃げます。

そして、無事に外には出れたものの、恐怖のあまり動けなくなり、そのまま朝を迎えてしまいました。

これが女児行方不明事件です。そして、白菱凛はその後、遺体で発見されます。

ロズ
ロズ

この事件は後で伏線になるかと思いきや、別にそうでもない。真明寺麗ちゃんは主要人物のはずですが結構空気な子です。

エイジが二重人格になったのは?

ここからどういった経緯でエイジが二重人格になったのかが明かされます。

自分の父親が凶悪犯だったと世間に知れ渡ってからの主人公、八野衣エイジの人生は一変しました。

誕生日を祝ってくれた友達からは「悪魔の子」と罵られ、母親も事件に苦しんだ末に自殺。

幼い子供にはとうてい受け入れられない程、ヘビーな人生です。

ねこまた
ねこまた

僕なら辛くて生きていけないなぁ。

しかし、エイジは父親が犯人ではないと確信していました!

事件当日はエイジの誕生日であり、父親の真はエイジの誕生日会までには帰ってくると約束していたからです。

ロズ
ロズ

約束を破ったことがない父親が犯人の訳がない、真犯人は別にいると考えた訳ですね。

そして、父親を殺し、結果的に母親をも死に追いやった真犯人を探し出して復讐をする!とエイジは誓ったのです。

真犯人は5人も殺している、誰が真犯人かは検討もついていない。周りの人間は信用できない。

エイジはこの厳しい状況下で犯人に復讐するために、自分の中にもう1つの人格を作り出して人畜無害な良い子として生きていくことに。

これが浦島エイジが誕生した瞬間です。

ロズ
ロズ

浦島エイジが第2の人格でB1であった八野衣エイジが本来の人格だったんですね。あらビックリ!

手段を選ばない冷酷なエイジ

エイジは子供のころからLL事件の真犯人への復讐に燃えていました。

そんな子供エイジは早速凡ミスを犯します。

施設でお世話になっている時に、たまたま施設に来ていた女の子の乙ちゃんにめっちゃヤバい紙を取られてしまいます。

ねこまた
ねこまた

めっちゃヤバい紙って何?

復讐復讐復讐復讐と延々と書かれた紙。

ロズ
ロズ
ねこまた
ねこまた

そいつはやべぇええ。

紙をすぐに取り返したものの、ちょっと中を見られて焦ったエイジはここですごい暴挙に出ます。

なんと、後日、その紙を見た乙ちゃんの家にパラサイトして、乙ちゃんを脅しちゃうんです。

ねこまた
ねこまた

えーと。どゆこと?

養子縁組するように仕向けて、その女の子の弟になっちゃったのだ。すげー行動力です。

ロズ
ロズ

で、この養子縁組してくれた養父が浦島亀一。

エイジも信頼している、とっても優しいおじさんです。

ロズ
ロズ

まあ、エイジが亀一を信頼しているのは、LL事件当時にアリバイがあるからなんですけどね。

エイジ、人を信用してなさすぎでやべぇぇ。

ねこまた
ねこまた

浦島亀一がエイジと養子縁組をしたのは、エイジが乙に近づくためにそう仕向けたからでした。

エイジに脅されて追い込まれた乙ちゃん(エイジの義姉)はそのまま引きこもりに。

ロズ
ロズ

乙ちゃん、かわいそう。

そもそも、紙をちょっと見られたくらいで、そんな追い込む必要あるか?やり過ぎエイジ!

ねこまた
ねこまた

大人エイジ始動

復讐に燃える子供の八野衣エイジは自由に動けるその時を、ただひたすらに待ちます。

ロズ
ロズ

確かに子供には何も出来ないもんねぇ。

そして18歳で大学進学のために一人暮らしを始めたエイジはついに動き出します。

八野衣エイジは、浦島エイジが寝ている夜にしか出てくることが出来なかったのですが、いつ入れ替わっても違和感がないように準備を進めていきます。

自分の家を盗撮して、家に来た友達のチェックや浦島エイジの話し方、素振りを真似など。涙ぐましい努力です。

ねこまた
ねこまた

確かに何の対策もしていないと、浦島エイジと入れ替わった時に友達に会ったらマズいもんねぇ。

このあたりは時系列としては1巻よりも前のお話です。

エイジが畑中葉子に会う

夜中、LL事件の真犯人を調査中のエイジ。

浦島エイジの大学の友人とばったり会ってしまい高級クラブに連れてかれます。

エイジはクラブで働いていた畑中葉子と出会いますが、葉子にもクラブにも全く興味がないご様子。

しかし、状況が変わります。

この高級クラブは「SKALL」が牛耳っており、エイジは「SKALL」の中にLL事件の真犯人の手がかりがあるのでは?と考えたからです。

SKALLが怪しい理由

エイジの父が15年前に焼身自殺をする前、サイトに残したメッセージは、「また殺す LL」。

SKALLの頭、佐井社は背中にデカデカとタトゥーを彫っています。

「 I Shall Kill Again 」というメッセージタトゥーです。

意味は、「私はまた殺す」。これに先程のメッセージを当てはめると。

「 I Shall Kill Again LL 」

I 以外の大文字をつなげると「 SKALL 」になります。

これにピンときたエイジは佐井社とSKALLがLLの真犯人の手がかりを握っていると考えた訳です。

エイジに利用される葉子

エイジはSKALL調査の協力を得るために、葉子をたらし込みにかかります。

あっさりとエイジに完落ちする葉子。

葉子の協力の元、SKALLの佐井社に気に入られるエイジ。

ホッとしたのも束の間。エイジにべた惚れの葉子が、良かれと思ってやらかします。

葉子はSKALLの幹部をたらし込み、金の隠し場所と配送ルートを勝手に聞き出していたのだった。

ねこまた
ねこまた

いやいや、そんなことしたら怪しさ100%やん。

そう。エイジも金には興味なくて、LL事件の真犯人探してるだけだからね。めちゃくちゃ余計なことされて内心ブチギレ。

ロズ
ロズ
葉子を切る算段をするエイジ

余計なことをする葉子を切ろうと決めたエイジ。

ところが、葉子の客に白菱という名前の男がいることを知り、事態が変わります。

LL事件の5人目の被害者が「白菱凛」であることから、その父親だろうと推測するエイジ。

葉子と二人で白菱に会いに行き、白菱の首を絞めて脅し、葉子に近づいた目的を吐かせる。

ロズ
ロズ

うーん。エイジはブレないねぇ。すっごく暴力的。

白菱は、LLが仕切っていた売春組織のリストがどこに流れているのか、を追っていました。

そして、それがSKALLに受け継がれていると考え、独自に調べていたのです。

話の流れから葉子はエイジの本当の父親が殺人鬼LLと知ってしまい、SKALLを潰したい理由も自分を救うためではないと気付きます。

それでも葉子は「私で役に立つなら利用して。エーちゃんの側にいられるなら私はそれでいい。」と言い放ち、菩薩のような笑顔をエイジに振りまき、次の仕事に向かいます。

これがエイジにとって葉子の姿を見る最後となります。

エイジはいつの間にか葉子に情が移っていて、自分のせいで葉子は死んだと思っているので辛いですね。

ここまででエイジの回想は終了して、話をしていた収監所のシーンに戻ります。

ロズ
ロズ

葉子はこの後、SKALLの佐井社に拉致られて命からがら逃げますが、その後、白菱と娘の京香に拉致られ、拷問の後に殺されたのは周知の事実です。

正直、葉子はめちゃくちゃ良い子なのに全く報われませんね。

京香が葉子を殺す決心をしたのは、葉子を救おうとエイジが白菱に電話をしたのが原因です。

その着信を見た京香は、葉子を選んだエイジに失望して、葉子を殺す決心をしたのです。

ロズ
ロズ

恋はタイミングとすれ違いの連続ですからね。それで殺されたら溜まったもんじゃないですけど。

裁判で罪を認めるエイジ即脱走

裁判でエイジは言います。

すべては復讐のためでした。葉子に近づいたのもSKALLに入ったのも、LL事件の真犯人を見つけ出しそいつに復讐するため。

しかし、それが間違いだったと分かりました。存在もしない真犯人をでっち上げ父が殺人犯ではないと信じることで現実から目をそらし続けていただけだったんです。

畑中葉子さんは私が殺したも同然です。

ロズ
ロズ

エイジがこんなこと言うなんて。どーしたの??

と思っていたら案の定。エイジ君、脱走しました。

脱走したエイジの目的は京香

エイジ君、収監所から脱走した目的は京香に会うためでした。

京香に会ってLL事件の真犯人を聞き出す!それがエイジの目的です。

エイジが捕まる直前の状況が明らかに

またまた、回想シーンになります。エイジがなぜ血まみれ京香の前に包丁を持って立っていたのか、八野衣エイジ視点で明かされます。

エイジは葉子が殺害されたと知った後、白菱正人が怪しいと気付き、彼の自宅に行きます。(京香がナイフで刺される数日前)

そして、いつものように白菱に詰め寄るのですが、後ろから京香に注射を刺されてしまい、意識朦朧となります。

意識朦朧になりながら、京香に葉子殺害の動機を告白されます。

京香が葉子を殺した理由

京香は殺人鬼LLは八野衣真であり、自分を救ったヒーロー。

エイジにそれを受け入れて欲しかったんですね。

自分を救ったヒーローである殺人鬼LLの八野衣真を否定して真犯人探しに躍起になっているエイジの目を覚まさせるために葉子を殺したのです。

八野衣エイジは間違っている。浦島エイジの生き方も間違っている。二人とも全然ダメ。

そう言い放つ京香は、大量の睡眠薬をエイジに飲ませます。

京香の目的は2つの人格を統合して本来のエイジに会うこと。殺人鬼LLの息子、八野衣エイジに。

ここでエイジの意識が途切れます。

そして、エイジが目を覚ますと、京香が血まみれで自分に覆い被さるように倒れていた訳です。

誰にやられたかを京香に尋ねるエイジ。京香は「 LL 」とだけ言い残して意識を失います。

真犯人LLが実際に存在すると分かったエイジは自分自信がLLを裁くと決意しました。

これがエイジ視点の京香殺人未遂の真相です。

ロズ
ロズ

その後、逮捕されたエイジは真明寺と会話した後に、京香を追うために留置所を脱走。という流れです。

京香に会ったエイジの真の目的

エイジは京香が入院中の病院に忍び込み、彼女にナイフを突きつけます。

京香は「教えてあげようか、真犯人?」と言い、喉が限界だから紙とペンを取って、と指示。

紙とペンを取ろうとナイフを引っ込めるエイジ。その隙に京香がナースコールを押したため、エイジは窓から退散。

ロズ
ロズ

いや、喉が限界だからとか言ってる内に犯人言えるやん!と思ったら、やっぱりの展開。

してやられたエイジ!かと思ったけれど「よし 狙い通り」とドヤ顔のエイジ。

ロズ
ロズ

実は京香の病室に隠しカメラを設置するのが目的だったのだ。

LLが京香を刺した犯人なら、口封じのために必ずまた京香の前に姿を表すとエイジは考えました。

隠しカメラでひそかにLLチェック!これがエイジの作戦です。

八野衣真の死のネタバレ

作戦が成功(京香の病室に隠しカメラ設置)したエイジの元に真明寺が登場。

隠れ家があっさり見つかるドジっ子エイジ。

警察に突き出されたくないエイジは仕方なくこれまでの経緯を真明寺に話す。

真明寺の協力を得たエイジだったが、そこに女性警察官の桃井が突入。

京香がLLの真犯人に刺されたという供述をしていると知った桃井は、エイジに3日以内に真犯人を見つけろと無茶振り。

桃井はLL事件に違和感を持っていた

桃井がエイジを見逃した理由は元々、LL事件は冤罪の可能性があると考えていたからです。

被疑者である八野衣真のことが何も分からないまま、被疑者死亡で事件はスピード解決しています。

現場には八野衣真と被害者女性以外のDNAが見つかっているが、その検査もされない。

この事件に違和感を感じながらも、当時駆け出し警官だった桃井には上の決定を覆すことが出来ませんでした。

警察内で隠蔽?

LL事件の裏で売春に関わった顧客リストがあり、そのリストに警察関係者がいたため、隠蔽された可能性がある、と桃井。

桃井はその顧客リスト隠蔽に関わった警察関係者を特定することが出来ればエイジに全面協力をすると約束。

売春の顧客リストは八野衣真の右腕だった花坂が持っていたとされていましたが、その花坂も行方不明になっており、隠蔽した警察関係者に始末されたとエイジは判断しました。

エイジは八野衣真の死の真相、売春の顧客リスト隠蔽に関わった警察関係者、この2つの謎を究明していくことになります。

八野衣真を殺した犯人判明

桃井からもらった手がかりを元に、エイジと真明寺は八野衣真を殺した犯人にたどり着きます。

犯人は桃井の上司である、猿渡敬三。

桃井に連れられて、人の気配が一切ない橋の上を歩く猿渡。

そこで猿渡を迎え撃つエイジと真明寺。

桃井の裏切りが発動

猿渡と対峙していたエイジはいきなり桃井に銃で打たれます。

銃弾は胸に直撃してエイジはそのまま倒れてしまい・・・

実は桃井はと猿渡は元々グルであり、エイジと真明寺を人気のない場所で始末することが目的でした。

ロズ
ロズ

ええー。お前も裏切り者かよーという衝撃。ほんと誰も信じられない。

まあ、桃井がエイジを逮捕せずにLL事件のヒント与えまくって泳がせてる時点でちょっと怪しかったですが。

銃弾に倒れたエイジを無視して、協力者の真明寺の始末に向かう二人。

真明寺はあっさりと桃井に見つかり二人は対峙します。

真実を知りたいか?15年前に本当は何があったかを。という桃井が衝撃の真実を告白。

八野衣真が殺された真相

LL事件が起きるより前のこと。

猿渡は桃井の真っ直ぐなところに惹かれており、冗談ながらに「桃井、俺と結婚しよう!」と言います。

それを聞いた桃井は困ってしまいます。実は桃井は同性愛者だったからです。

その後、桃井が女性と関係を持っている証拠写真と共に、捜査情報を横流しするように書かれた脅迫状が殺人鬼LLより桃井に送られてきます。

絶望する桃井。偶然、その事実を知ってしまった上司の猿渡は桃井に事実の確認をします。

桃井の話から、関係を持った女性が八野衣真の下で働く売春婦であったことが分かります。

ロズ
ロズ

警察官にとっては致命的なスキャンダル。身の潔白は証明出来ても、辞職は免れない状況のようです。

猿渡はこのスキャンダルを隠蔽して桃井を救うために、八野衣真を逮捕ではなく殺すことを決意。

ロズ
ロズ

逮捕だと取り調べされて、桃井のスキャンダルもバレますからね。

真、窒息死する

真の目撃情報を持ったおばあさんから通報があったことを知る猿渡。

他の警察官に捜査されては困るので、自分で調書をすることにします。

このおばあさんの目撃情報を元に、猿渡は真の潜伏場所を特定し彼を拘束します。

真は、自分はやってない、と必死に弁明するも猿渡は一切無視です。

ロズ
ロズ

桃井のお相手が真の下で働く女だったしねぇ。それをネタに桃井はLLに脅迫された訳で、真が犯人と猿渡が決めつけるのも分からなくはない。

猿渡は真にクッションを押し付けて、窒息死させてしまいます。

罪悪感にかられながらも、証拠隠滅のために家に火をつける猿渡。

その後、猿渡が警察に匿名の通報をして、警察は八野衣真は自殺と断定し事件は解決した訳です。

ロズ
ロズ

真は本当に潔白だったのですが殺されました。真+犯人で真犯人や!真は真犯人!と勝手に予想してましたが超外れてました。

その後、桃井はDNA鑑定により、真の自殺現場に残っていた血痕が猿渡のものであることを知ってしまいます。

自分のために手を汚した上司の猿渡に、何も言えない桃井。

花坂殺しの犯人

そんな中、顧客リストを持っていた花坂が例のスキャンダルをネタに桃井を強請ります。

これにブチギレた桃井は花坂を衝動的に殺害。そうです、花坂殺しの犯人は桃井だったのです。

これが真が殺された事件の真相です。

真明寺に真実を告げた桃井。

正義感が強く真っ直ぐだった桃井の目は死んでいます。

拭っても拭っても罪は消え去るどころか積み重なっていくばかりだ・・・

一体どこまで続くんだろうな この地獄は・・

そう呟く桃井の後ろから

「俺が終わらせてやるよ」

エイジ、生きてました。

エイジVS桃井 真明寺VS猿渡

ここでエイジと桃井が戦います。

もともと2人を始末するつもりだった桃井と猿渡です。

かなり激しい闘いをそれぞれ繰り広げます。

最終的にエイジにナイフで刺されてしまい、そのまま橋から落ちる形で桃井は死亡。

最後に桃井はエイジに何かを伝えて落ちていきます。

ロズ
ロズ

桃井がエイジに何を言ったのか気になるところですが、その話は最後の方まで出てきません。

愛する桃井が死んだことで観念した猿渡は、自分の口に拳銃を当てて自殺。

こうして、真が殺された事件の真相は明らかにされ、犯人が死亡という結末を迎えました。

雪村京香を襲った犯人のネタバレ

結局、父親の真が殺された真実は分かったものの、真犯人LLの手がかりは無くなってしまいました。

エイジは京香の元にLLが現れないことに焦りを感じます。

京香が意識を取り戻したため、近い内に退院して移送されてしまうからです。

ロズ
ロズ

せっかくドヤ顔で仕掛けた病室の隠しカメラが無駄になっちゃうもんね。

そこで、エイジは雪村京香の家に忍び込み、真犯人LLの手がかりが無いかをチェック。

手がかりのレシートを頼りに、そのお店に行こうとしますが・・・

手がかりの店めっちゃ遠い。

浦島エイジの親友、柏木とドライブ

足がないエイジはここで浦島エイジの親友だった柏木を脅して彼の車で一緒にドライブすることに。

柏木はB1であるエイジに初めて会って驚くも、俺は絶対お前のこと許さへんからな!と吐き捨てます。

客に正体がバレそうになるも、柏木のフォローで難を逃れるエイジ。

柏木は浦島エイジに会って何も気付いてやれなかったことを謝りたかったのですが、エイジから浦島エイジはもう死んだと衝撃発言が飛び出す。

激怒した柏木はエイジを殴ります。

その後、エイジに銃を突きつけられた柏木は、エイジ(浦島のほう)が帰ってこないなら、これ以上協力する必要はないから撃ちたきゃ撃てと言います。

結局、柏木を撃つことが出来なかったエイジ。

通報されるリスクを考えれば、柏木を始末した方が良かったのですが、エイジには出来ませんでした。

復讐を第一に考えていたエイジが葛藤していると、スマホの監視カメラに衝撃映像が。

京香を襲った犯人は乙

京香にとどめを刺そうと病室に入ってきた犯人。

京香を襲った犯人はエイジの義姉の乙でした。衝撃をうけるエイジ。

エイジに脅されて引きこもりになった乙は、自分の人生をめちゃくちゃにしたエイジを恨んでいました。

そんな中、浦島エイジが京香を彼女として家に連れてきてしまい・・・

ここで乙ちゃん、気付きました。

私の人生をめちゃくちゃにしたあの野郎の一番大切なモノをぶっ壊してやるその瞬間を14年間ずっと待っていた、ということに。

ロズ
ロズ

これが雪村京香が襲われた理由で、いわゆるトバッチリですね。

トバッチリを受けた京香はエイジに執着しており、邪魔だった畑中葉子を殺害しています。

もうね、訳分からん。畑中葉子ちゃんは普通の良い子。

ロズ
ロズ

でも、乙ちゃんは殺人未遂なので、まだぎりぎりセーフ!!やり直せるぞ!

親愛なる僕へ殺意をこめての真犯人ネタバレ

犯人が乙で絶望するエイジ

雪村京香を襲った犯人がLL事件の真犯人だと考えていたエイジは、乙が犯人と知って絶望します。

そもそも京香はLLの正体を知っている風だったので、京香を襲った犯人が真犯人のLLだと思いこんでいた訳です。

でも、実際には乙ちゃんが犯人だった、と。

乙は15年前は幼女ですのでLLではないことは確定的です。

「LL事件の真犯人なんて、存在しなかったのかーー。」

エイジは父親が殺人を犯すわけがないという確信の元、LL事件の真犯人を追っていたので、ある意味豆腐メンタルです。

真犯人の手がかりを得るエイジ

元Jリーガービスマルクのゴールパフォみたいなポーズをしつつ、1人部屋で絶望していたエイジは京香が病院で襲われたシーンの動画を見返します。

このシーンで雪村京香が真犯人の手がかりを示していることに気づいたエイジは、再び真犯人を追うことになります。

1ヶ月後、ついに決着の時

漫画内ではここから一気に1ヶ月経過しています。エイジが頑張って真犯人の裏付けをしている期間ですね。

そして、舞台は全ての謎が明かされることになる浦島亀一の家へと移ります。

亀一が家に帰ると、真っ暗なリビングルームにはエイジが座って待っていました。

そこでエイジは自分が乙にしたことを亀一に告白し謝罪します。

「なんてことを・・ エイジ・・ あぁ・・ なんてことを・・・」と絶望して頭を抱える亀一。

亀一、かわいそー!と思ったのも束の間。

亀一の腕に傷があり、そこから血が流れているのを見て、エイジが口を開きます。

「LLはなぜ被害者達を拷問し殺したんだと思う?」

「それは真が死んでしまった以上知りようもないことだ。」と亀一。

「俺が思うにLLは・・痛みを感じないから逆に痛みにこだわったんじゃなかな」

「痛みを感じない?」と亀一。

「うん。例えばこんなふうに。」

ここでエイジが亀一の手のひらにナイフを突き刺します。

手からは血がどくどくと出ていてとても痛々しいのですが「え?」と亀一は困惑するも痛がる素振りは見せません。

「お前が殺人鬼LLなんだろ!!!」

このシーンが「親愛なる僕へ殺意を込めて」のクライマックスと言って良いでしょう。

ロズ
ロズ

エイジが亀一に謝罪してからの、手のひらにナイフでドン!お前が殺人鬼LLなんだろ!でえええーーーーとなりました。

亀一のアリバイ崩しスタート

手のひらに大きな傷を負いながらも、全く動じてない亀一。

痛みを感じないからLL事件の真犯人というのが強引ではないか?と亀一。

ロズ
ロズ

そりゃそうだ。痛覚ないから犯人は無茶すぎる。そもそも、亀一には殺人時に北海道に旅行にいっていたというアリバイがあるんですよね。

亀一のアリバイ

アリバイ崩しのポイントは京香の姉である白菱凛(しらびしりん)の事件です。

白菱凛は29日にS県内(埼玉県?)の廃墟の一室で拷問された上で殺害されたとされています。(遺体が発見されたのは山の中。)

白菱凛は3月19日に八野衣真と一緒にいるところを目撃されていることから、殺害された29日までの間は廃墟で監禁、拷問されたと考えられています。

亀一は3月24日~3月31日の間は家族で北海道旅行に行っています。

白菱凛が殺害されたのは29日で北海道から1000キロ以上離れているS県。(恐らく埼玉県。)

殺人当時に北海道にいた亀一にはどうやっても犯行は無理という訳です。

ロズ
ロズ

そもそも、このアリバイがあるからこそ、エイジは亀一は真犯人では無いとずっと考えていた訳です。

オバタ・サチ現る

しかし、雪村京香がくれたヒントで事態は変わります。

京香がくれたヒントは1つの電話番号でした。

その電話番号をヒントにたどり着いた先にいたのは北海道。

待ち合わせをしていたのは「オバタ・サチさん」というスナックのオーナだったおばさん。

このおば様は事件には何も関係していません。持っていたのは1枚の写真。

そこには白菱凛がオバタさんのお店で働いている姿が写っていたのです。日時は3月24日。

つまり白菱凛は3月24日には亀一が旅行で来ていた北海道にいた訳です。

廃墟の被害者は6人目と判明

アリバイが崩れた亀一ですが、3月23日にS県の廃墟で拷問されていた白菱凛についてエイジに説明を求めます。

23日に拷問されていた白菱凛(真明寺の目撃証言)が24日に北海道に行くのは不可能だ、と。

エイジはこれをもう1人別の被害者がいた!と看破。

廃墟で拷問されていたのは、発見されていなかった第6の被害者で白菱凛ではなかったのです。

ロズ
ロズ

ここで、ひそかに家に忍び込み、部屋の外で様子を伺っていた真明寺は自分が見た女性が白菱凛ではなかったことを知ります。

真明寺が警察に駆け込まなかったのは予想外だった亀一。

しかし、花菱凛の血が付いた毛布などを後で現場に残すことで、凛が廃墟で殺されたと警察に勘違いされることに成功。

ロズ
ロズ

結局、真明寺はLL事件に関わっているようで、関わっていなかったというオチです。

6人目の被害者は見つかっていませんが、全く別の場所に埋めたのでしょう。

アリバイも廃墟のトリックも完全に見破られて、追い込まれた亀一。

ロズ
ロズ

しかし、亀一はまだまだ余裕しゃくしゃくです。何かあるのか?

京香に電話番号をくれたのは?

真相にたどり着けたのは、一切れの電話番号が書かれたメモのおかげです。

京香はこのメモをどうやって手に入れたのか?

それは幼い頃に実の姉である白菱凛が京香にメモを託したからでした。

「行くとこがなくて本当にどうしようもなくなったらここに電話して」

白菱凛はそう京香に言い残して、北海道に向かうのでした。

LL事件の犯人が八野衣真と疑われた理由が判明

そもそもエイジの父親である八野衣真が犯人だと疑われた理由は、被害者と事件直前に必ず会っていた映像が残っていたからです。

ねこまた
ねこまた

そもそも何でそんな映像が残っていたの?

真が被害者の夜逃げを手助けしていた

被害者は全員、家庭環境に問題があって家から逃げ出したい少女達でした。

そして、その夜逃げの手助けをする役割がエイジの父である真、夜逃げ先で面倒を見るのが亀一だったのです。

夜逃げした少女たちは全員、拷問の末に殺害されています。

当然、真っ先に疑われるのは、最後に被害者と会っている映像が残っており真です。

人の良い真は亀一が殺人をしているなんて一ミリも疑っておらず、事件が発覚して自分が疑われるようになっても亀一の言われた通り隠れ家に身を潜めていました。

ロズ
ロズ

真が警察の聴取に応じたら、亀一との関係が分かっちゃいますからね。その前に警察が始末するように仕向けたのでしょう。

その後、何が起こったかはご存知の通り。

桃井のスキャンダルを隠蔽したい猿渡の手によって真は殺されることになったのです。

LL事件を起こした動機が判明

猿渡は小さいころから死というものに異常な興味を持っており、野良猫の解剖などをしていました。

ねこまた
ねこまた

何かどっかで聞いたことあるヤバいエピソードだな。

そして、大人になり「感覚麻痺」という痛みを感じない体になったことで彼は覚醒してしまいます。

誰かを拷問している時にだけ痛みを感じることが出来ることから、数え切れないほどの殺しをしたと白状。

そして、その殺しという遊びにも飽きてしまったと平然と言う猿渡。

ロズ
ロズ

恐らく、発覚していないだけで多数の女性を拷問、殺害していたのでしょう。恐ろしいです。

殺しに飽きて再び空虚となってしまった猿渡は、この空虚を世界にばら撒きたいと考えました。

そのために殺人鬼LLという嘘の物語を撒き散らすことにしたのです。

LL事件の犯人に真が選ばれた理由

エイジは疑問に思います。なぜ父親、真を犯人に選んだのか?

LL事件の主役となる犯人候補は何人かいたようなのですが真が選ばれた理由が判明します。

真の背中には「JUST A SIN」腕に「KILL」というタトゥーが彫られていたのです。

それを偶然ある時に見た猿渡はこう考えました。

「JUST A SIN/KILL」を並び替えると
「SATUJINKI LL」つまり、 殺人鬼 LLになります。

たったこれだけの理由で、全く潔白だった真はLL事件の犯人に選ばれてしまったのです。

ロズ
ロズ

真は本当に全然悪くないので、めちゃくちゃ可愛そうです。

大笑いする亀一に激怒するエイジ。

ぶっ殺してやる、と言い放ち、亀一に銃を突きつけます。

これを聞いた真明寺がドアノブに手をかけようとしますが、手を離します。

きっとエイジを信じていたのでしょう。

猿渡の最終目的

LL事件は完全な冤罪事件です。

猿渡はこの盛大なネタばらしをいつ、どういった形で行うかをずっと考えていまいた。

そして、猿渡はエイジと出会います。

冤罪事件の被害者である真の息子で自分の義理の息子でもあるエイジにとどめを刺されることを望む亀一。

オイディプスに殺されたライオス王のように

息子に殺されて、世界に真実が暴露される。

それが、自分が生み出した神話にふさわしい最高の幕引きだ、と。

そのために、猿渡は全てを知った上でエイジを引き取ったのです。

乙にしたことも特に意に介していない亀一。

「エイジ 終わらせてくれ お前の手で終わらせてくれ」

葛藤するエイジ。そして、町中に銃声が3発鳴り響きます。

猿渡を生かすエイジ

結局、エイジは猿渡にとどめを刺すことはしませんでした。

実に平凡でがっかりなエンディングになってしまったな!と失望した様子の猿渡。

エイジは警察に連行される途中で、自分のポケットに浦島亀一が語ったLL事件真実の録音があることを伝えます。

これで、15年前のLL事件は全て世間の明るみに出ることになります。

15年前の事件は浦島亀一が犯人として起訴され、後に死刑判決が下されます。

エイジの父、真が無実であることが証明されて、事件は幕を閉じることになります。

雪村京香と浦島エイジのネタバレ

これで事件は解決しましたが、なぜエイジは亀一を殺さなかったのでしょうか?

その鍵を握るのが、雪村京香と浦島エイジです。

なぜ、雪村京香はエイジに真犯人LLの正体を突き止めるためのヒントを与えたのか。

LLの信奉者である京香が彼の不利になるようなことをする訳がないから、です。

これは今回の事件の1年後、雪村京香の裁判でエイジが証人として証言台に立つシーンで明らかになります。

浦島エイジが消滅した理由

今からエイジ君を殺すね

5巻ではその一言の後に何があったかは一切明かされませんでしたが、この後に一体何が起こったのかがエイジ(B1)から明かされます。

エイジ(B1)はこの1年の間に浦島エイジの記憶を少しずつ取り戻している模様。

京香の浦島エイジへの告白

京香はまず、浦島エイジと八野衣エイジの人格を統合して本当のエイジに会うことが目的であることを告げます。

さらに、自分の養父である浦島亀一がLL事件の本当の犯人であることを京香の告白により知って混乱するエイジ(浦島)。

そこに追い打ちをかけるように、実は浦島エイジが後から作られた第2の人格であることを告げる京香。

これによって浦島エイジは人格崩壊を起こし、その人格が消え去るかと思いましたが・・・

ロズ
ロズ

浦島エイジくん、まだ生き残りました。

浦島エイジは自ら消滅した

浦島エイジは泣きながら京香に言います。(かなり端折ってますが。)

君自信も気づいていない君が本当に願っていること 

君はずっと誰かに認めてほしかったんだ

君は俺とB1が君を拒絶していると思ったんだろ

だから俺達の人格を統合しようとした

君はただ誰かに愛されたかっただけなんだよな

困惑する京香にエイジは続けます。

俺もずっとこの世界に居場所がなかった

でも俺は君と出会って救われた

俺も君に同じことをしてあげたい

君を暗闇から救い出したい

でも俺すっげーバカだからさ

京香ちゃんが俺に死んでほしいなら俺は喜んで死ぬくらいしかしてあげられない

そう言って、浦島エイジはその場に倒れてしまいます。

この後に京香が乙に襲われて、その少し後にB1であるエイジが状況も分からずに目を覚ますことは周知の事実です。

その後には一度も浦島エイジは出てきおりませんので、このシーンで浦島エイジの人格は完全に死んでしまったことになります。

浦島エイジの人格が殺されたことをB1であるエイジが独白したところで裁判は中断し、また次回に持ち越されます。

真明寺から手紙を受け取る

浦島エイジに振られた際に京香はエイジに手紙を渡していました。

そして、その手紙の返事を浦島エイジは書いており、真明寺麗が預かっていました。

京香と面会をし、その手紙を本人に渡す真明寺。

独房に帰った後にその手紙を読んだ京香は、手紙をビリビリに破ってしまいました。

ロズ
ロズ

おおーん。京香ちゃん、怒ってる?次で彼女の本音が分かります。

雪村京香の本当の願い

浦島エイジの優しさに触れた京香は無意識下で彼ともう一度会いたいと願っていました。

そのため、B1であるエイジにLLの正体を教えようとしていたのです。

B1であるエイジの根本にあるものは復讐です。

LLの正体が分かることで復讐心が満たされ空っぽになったエイジにはもう一度浦島エイジの人格が戻るのではないかと考えた訳です。

しかし、実際には浦島エイジは2度と戻ってきませんでした。

エイジは言います。

結局浦島エイジは戻ってこなかった

死んだ人間は二度と戻ってこないからだ

浦島エイジは死んだ もう二度と戻ってこない

殺したのはお前だ 雪村京香

エイジにこう言われた雪村京香は・・・

号泣します。裁判中であるにも関わらず、床に手をついて大号泣です。

京香はこの時、初めて大切な人を失う痛みを知ったのでした。

浦島亀一を殺さなかった理由

エイジは悪意というものがどこから生まれるものなのかをずっと考えていました。

あの浦島亀一も別の悪意にさらされて、ほんの小さな歯車が狂い道を踏み外してしまったのかもしれない。

もしそうなら、ここでコイツを殺しても別の悪意が生まれるだけ

悪意が悪意を呼び、その連鎖は続いていく

そして、それを浦島亀一は望んでいる気がした、と真明寺に語るエイジ。

浦島エイジは一度も雪村京香に悪意を向けることなく、ただひたすらに京香を想った。

その想いが雪村京香を変えて、そしてB1であるエイジの復讐心さえも変えたのです。

親愛なる僕へ殺意をこめての最終話ネタバレ

最終話は刑務所の中の雪村京香でスタートします。

彼女は破いてしまった浦島エイジからの手紙を机の上に集めていました。

ロズ
ロズ

それを見て京香が何を思っているかは不明なのよね。

その後、刑務所の中庭にあるベンチに座っている京香。

外から「あまくていいにおーい。ママこれなんてお花?」

「金木犀って言うのよ。いい匂いだね。」

物語の冒頭で金木犀が大好きなんだよね!と浦島エイジに話していた京香。

京香は立ち上がり金木犀に手を伸ばすが・・・

刑務所の壁に手をつく京香。

それは虐待されていた頃の押入れの中と酷使していました。

場面は変わって、畑中葉子の墓に手を合わせているエイジ。

2年経って、彼は釈放されていたようです。

帰り道に真明寺麗と出会います。

彼女は探偵事務所を設立しており、困ったことがあればいつでも電話してこい、とエイジに言います。

「暇人が」と言ってやり過ごそうとするエイジ。

そこで、真明寺がエイジの斜め後ろからいきなりクラッカーをパーンっと鳴らします。

驚いて、耳たぶを触るエイジ。

実はこの癖はエイジの知らない、浦島エイジの癖だったのです。

エイジはちゃんと生きているんだな、お前の中で。

微笑みながら真明寺がそう呟きます。

最後は浦島エイジでもない復讐にもえていたB1でもない本当のエイジの横顔がアップ。

これで完結です。

親愛なる僕へ殺意をこめての感想

1巻から最終巻まで怒涛の展開で、息をつく暇がない漫画でした。

ロズ
ロズ

人間関係が非常に複雑なため、何度も読み直しましたね。

さて、親愛なる僕へ殺意を込めてとは一体誰に向けての言葉なのでしょうか?

私は始めは二重人格であるB1こと八野衣エイジと浦島エイジに向けられたものだと思っていました。

しかし、物語を読み終えた時には全く別の感想を持つように。

ロズ
ロズ

この「親愛なる僕へ」とは、読者それぞれ1人に向けた言葉なのかもしれない。

どういうこと?

ねこまた
ねこまた

そもそも物語では多くの人間が他人の悪意にさらされて、不幸になっています。

真はLLの悪意、猿渡と桃井もLLの悪意に、義姉の乙はエイジの悪意、京香は母の悪意によって不幸になっています。

他の人間も誰かの悪意により最終的に死んでしまったり、不幸になり、それがさらなる悪意を生み出して連鎖していきます。

しかし、浦島エイジは一切の悪意を生み出さず、ひたすらに雪村京香のことを想いました。

そして、その想いはエイジの復讐心すらも溶かし、エイジは最終的に亀一に直接手を下すことはしませんでした。

ロズ
ロズ

では、親愛なる僕へとは一体誰なのか?読者一人一人、つまり私に向けたメッセージではないかと考えたのです。

殺意を込めては悪意に立ち向かうという意思だと考えます。

人間は必ずどこかに妬みや悪意を持って生きているけれども、その悪意を連鎖させないためにも必死に立ち向かえ!そして連鎖を断ち切って幸せになれ!というメッセージではないでしょうか。

今、わたしたち人間はインターネットやSNSの発達により、醜い心、悪意を育てやすい環境になっています。

小さなことで炎上し謝罪をさせられる人間が一体どれだけいることか。

小さなことで不平不満を言って、周りの気分を悪くさせている人間が一体どれだけいることか。

悪意は回りに回って凄惨な事件も後を絶ちません。

このような悪意を断ち切るためにも、復讐心や妬み、嫉みといった負の感情に立ち向かって私も日々、精一杯幸せに生きていこうと思いました。

ロズ
ロズ

勝手に解釈してるけど、多分作者の解釈とは全然違うと思います。

でも、どう感じるかは人それぞれです。

大事なことは素晴らしい作品に出会ったのだから、そこから何かを自分で感じとればいいと思っています。

私はこの作品に出会い、浦島エイジの優しさに心を打たれました。

だから、私はこう思うのです。

ロズ
ロズ

明日は旦那のおかず、一品増やそう!

「親愛なる僕へ殺意をこめて」ドラマの全話あらすじはこちら
親愛なる僕へ殺意をこめて ドラマ最終話までのネタバレとあらすじ!ドラマの結末は原作通りなの?

\親愛なる僕へ殺意をこめてはフジテレビオンデマンドで全話配信中/

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